CLAY&GLAZE – 高井隆三展-

EVENT, PJ

まちに息づく“ceramic technologist”の業

 

産地信楽においては、時代が移り変わり現代に至っても釉薬は重要な陶芸の素材といえます。

信楽窯業技術試験場で長年に亘り、釉薬研究の専門家として活躍した高井隆三は、試験場を退いてからも研究活動を進めてきました。あくまでも「再現できないとやきものでない」というように、陶芸家としてではなく研究者の立場から、鉄釉のなかでも幻とも称される窯変天目にその情熱は傾けられ、その研究実績は国内でも注目を集めています。

その緻密な研究は、今もなお続き高井自身、天目研究はいまだ道半ばであるといいます。研究とともに後進の指導にも尽力し、「狸塾」(たぬきじゅく)と呼ぶ自宅で開く私塾は、地元・勅旨地区のやきものを素材とするなど、先人たちの技を研究し、土や釉薬などやきもの全般にわたる講義を通して、地元信楽の若手世代や陶芸の森に滞在制作する陶芸家たちに陶芸指南を行ってきました。

この展覧会では、陶芸の科学技術者ともいえる高井隆三の研究を通して、信楽の奥深い魅力を語りかける彼のメッセージを紹介します。


Section01.天目研究

高井氏が天目研究に傾倒した理由や背景、これまでの膨大な研究の積み重ねである資料、テストピース、分析データの一部を展示し、天目の魅力をご紹介します。

Section02.「 大物土研究」アーティストを支えた研究

今日、多くのアーティストや産地の制作を支えている信楽特有の大物土が、いかに開発されたのか。それにたずさわった高井氏の業績をたどります。

Section03.更新の育成

高井氏のもう一つのライフワークである私塾「狸塾」。自らの経験を通して、後進の育成に励む教育者としての顔をインタビュー映像から紡ぎます。

 

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